おいしいものが食べたい

26週で妊娠糖尿病の診断あり。日々気になったことや自分のためのメモを気ままに書いていくブログ。

出産後の妊娠糖尿病

■出産後から今まで

出産して早2ヶ月以上経過しました。
娘が退院した直後より夜ゆっくり眠れることがなくなり、頻回授乳と張りまくる胸で半泣きで育児していたような気がします。大変すぎてあまり覚えていない…やはり記録は残しておくべきだった。

で、そん中で食事や運動に気を遣える訳もなく、思うがまま食べていましたが、分娩施設である三次救急病院での産後1ヶ月健診ではHbA1c5.5、空腹時血糖89で「何の問題もないので妊娠糖尿病についての産後フォローはこれで終了です。以後は帰省後、定期的にフォローを受けてください」と言われました。つまり産後の糖負荷試験をすることなく産後1ヶ月後の血糖値は問題ないと判断されたのです。
糖負荷試験を行わないのは、コロナ禍で院内滞在時間を短縮するために試験を省略しているとのことでした。)
でもこの時点で5.5ってのがまずショック。去年の春の私のHbA1c5.0ですよ。20代の平均は5.3、5.5って40代の平均なんですよ。そして正常値と呼ばれるのは5.5まで、5.6〜は正常高値になります。やべえ。

で、で、で。

2ヶ月が経過し少し育児に余裕が出てきた頃、自費で血糖測定のチップを購入し、食後に何度か測ってみました。で、ショックな現実が判明。

・空腹時血糖が100代なことが多い
・食後1時間にスパイクが起きている(糖質量に関わらず140〜170超)
・食後2時間も血糖値が基準値内(140以下)に下がりきっていない

完全に境界型糖尿病の血糖値になっていました。
現在進行形でめちゃくちゃショックです。
なので、里帰り前に通っていた病院で産後75gOGTTを実施してもらうことにしました。
これが本当の卒業試験…!!

■妊娠糖尿病の産後フォローについて

http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=64/9/06409N0339.pdf
こちらのページに興味深いことが書いてあったので、自分のメモとしてまとめます。

本来、妊娠糖尿病(耐糖能異常)が正常化したかは、分娩後6〜12週(≒産後1〜3ヶ月)に糖負荷試験(75gOGTT)を行い見極めます。基準値は、日本産科婦人科 学会/日本産婦人科医会、日本糖尿病学会で定めた下記の通りです。

【正常】空腹時血糖<100 および 2 時 間値<140
【空腹時血糖異常(IFG)】空腹時血糖100 以上 126 未満
【耐糖能異常 (IGT)】2 時間値 140 以上 200 未満
2型糖尿病(T2DM)】空腹時血糖126以上 or 2時間値200以上 or 糖尿病症状を認め随時血糖200以上

以下は読んでいて気になった点の抜粋です。
 GDM=妊娠糖尿病
 T2DM=2型糖尿病

・既往GDM女性 は妊娠中に正常耐糖能であった女性に比し, 2型糖尿病に罹患する相対リスクが7.4倍
・既往 GDM 女性では5年以内に約50%がT2DMを発症している
・GDM の診断基準を1点のみ満たす異常群は,正常耐糖能女性の2型糖尿病累積率と顕著な差が認められない.
(この点数は、妊娠中期の75gOGTTの結果のことだと思われます。
 空腹時血糖92以上、1時間後180以上、2時間後153以上。
 私は1時間後血糖値が183。つまり1点です)
・一方2点以上陽性のGDM既往女性の累積発症率は明らかに高く,5年後には30%強が2型糖尿病に進展している

https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/perinatal/bosei/bosei-leaf01.pdf
こっちの国立成育医療推進センターの記事にもありますが、おっそろしい数字しかないですね。甘いものや脂っこいものが好きで運動もろくにしない私は、ほぼ確実にこの「5年以内に2型糖尿病を発症する人」の中に入っていると恐怖しました。

2型糖尿病への進展を防ぐためには

①GDM既往女性に将来のT2DM 発症に関する教育を行うこと
②健康的なライフスタイルの指導を図ること
③母乳保育を推奨すること
薬物療法を行うこと

順番に思ったことを述べていきます。


① 知識を得て危険因子を有している自覚をすることが、2型糖尿病に移行しない予防行動を取るための第一歩という意味だと思います。


2型糖尿病生活習慣病なのは周知の通りですが、まずその進展しやすそうな生活習慣を変えろ、ということです。文献には大変励みになる一文がありました。
「耐糖能低下者に対してライフスタイルの改善(7%以上の減量と1週間当たり150分の運動)の介入を図ることにより,非介入群に比し58%もの予防効果を認めたことを報告している」
というところです。
これは、元々生活習慣が不健康であったGDM既往女性が、生活習慣病のを改善したことにより、2型糖尿病の進行を遅らせることができた、ということだと思います。つまり元から健康的な生活習慣が身についており、肥満でもない方には、効果はやや薄いのではないか…と思いました。ただ私に限って言えば、荒れまくった食習慣や運動不足などの不健康な生活習慣があるので、まずはそこを改善していこうと思いました。


③母乳育児はともかく母子のメリットが多いようです。
・母体の血糖を下げる
・児の将来の糖尿病発症予防効果がある
2型糖尿病を発症するリスクを抑えられる
(母乳育児を行った期間が6ヵ月超12ヵ月未満だった女性は2型糖尿病のリスクが48%低く、12ヵ月以上だった女性は47%低い。6ヵ月以下の授乳期間では、リスクは25%低下したとのこと。米大手保険会社のカイザー パーマネンテの研究チームが行った長期コホート研究より)
産後うつ病や乳がん卵巣がん子宮内膜症のリスクを低下させる
などなど。

母乳で育児する女性は糖尿病リスクが低い 母乳にさまざまなメリットが | ニュース | 糖尿病ネットワーク
この記事より気になるところを引用する。

授乳により耐糖能が改善し、分娩3週後に膵臓のβ細胞量の増加が確認された。またプロラクチンは、β細胞のインスリン分泌を刺激することも分かった。さらに、授乳中にはプロラクチンがβ細胞で「セロトニン」(幸福感に関わる神経伝達物質)の産生を促すことも発見した。産生されたセロトニンは、その抗酸化作用によりβ細胞を保護するように働く。また、セロトニンがβ細胞の増殖を刺激して血糖値の安定化に寄与するという機序も見いだされた。

授乳がβ細胞の量と機能、および血糖コントロールを改善する

母乳育児は下記2つのホルモン分泌を促進する。
 ⭐︎オキシトシン…摂食を抑制する作用がある
 ⭐︎プロラクチン…母性行動を誘導する
   →⭐︎セロトニン…β細胞を保護する&β細胞の増殖を刺激する

母乳育児で血糖値を下げるために重要なホルモンは「プロラクチン」と「セロトニン」。覚えた。


インスリン抵抗性改善薬を飲んだら2型糖尿病に進行するのを抑えることができたよ、その薬はメトホルミンだよ、でも保険適応じゃないし投与は現実的に難しいよ、って書いてある。2型糖尿病を発症したらその合併症の治療にまた医療費がかさむ事になるんだから、薬で予防できるならそれを保険適応にしてはくれんかね…と思いました。(日本の薬物事情には詳しくないのでよくわからん)


■結局どうすればいいのか

痩せろ!!! (食事内容見直せ!運動しろ!)
母乳育児はいいぞ!!!

日本では96%の妊婦が母乳で育てたいと考えながら、生後3ヵ月の母乳育児率は38%という調査結果があるそうです。知らなかった。
とりま私は4kgの減量と1日に22分の運動をするといいらしい。が、育児しながら22分も運動するのって何気にキツいのでは?と思い、血糖値を下げる別の方法を探ることにした。そこでたどり着いた答えが

筋肉をつける

要は血糖値が上がらなきゃいいんだから血糖値を下げる行動をすればいいわけだ。本当は食後30分以内に20分のウォーキングとかできれば効率的なんだけど無理。(1日20分以上歩く人は、ほとんど歩かないという人に比べると糖尿病の発症率は30%も低いというデータもあるそう。あっそう。)色々方法はあるとして、私は隙間時間にできる筋トレをすることにしました。

■筋トレするとどうなるの

筋肉はブドウ糖を取り込んで、血糖をコントロールするとともにグリコーゲンとして貯蔵する重要な役割があります。なので筋肉つけて→インスリン抵抗性を改善させて→ブドウ糖を取り込んでもらって→血糖値を下げる作戦をしたいと思います。
いうて体力気力時間の関係で、毎日腹筋背筋スクワットをやるくらいしかできていませんが…。どうなるかは9月上旬の75gOGTTにわかります。少しでも値が改善していることを祈る…。
ちなみに健常者より糖尿病者の方が筋肉は落ちやすいらしい。ほんと糖尿病って良くない…。